ネッケンヒートップスタンダードタイプは、各種プラント機器の鉄部に使用される耐熱性・耐食性が優れた耐熱塗料です。シルバー色以外の調色も可能で、作業性・経済性が優れています。

特長

  • 100℃~650℃の温度使用に耐えられます。(シリコーン樹脂系耐熱塗料)
  • 耐熱性、耐食性が優れています。
  • 一液型で、刷毛、スプレー塗りいずれも作業性が良好です。
  • シルバー色には1回塗りで膜厚が厚く塗装できるHBタイプがあります。
  • 鉛・クロムは使用していない環境に配慮した商品となっております。
  • 上塗としてGSタイプも塗装可能です。(参照:艶有りタイプ)

用途

各種プラントの熱のかかる送風機、熱交換器、煙突、集塵機、加熱炉、ボイラー等。

荷姿

15㎏,4㎏(専用シンナーは16L,4L)

商品内容
商品名(耐熱温度) 色調 乾燥
膜厚
希釈率
(重量%)
標準使用量
(/㎡)
塗装間隔
(20℃)
㎛/回 刷毛・
ローラー
吹付 刷毛・
ローラー
吹付 最短
時間
最長
時間
S-100
(100℃以下)
S-200
(200℃以下)
S-300
(300℃以下)
プライマー グレー
赤錆
20㎛ 5~10 5~20 0.15㎏ 0.20㎏ 4時間
以上
7日
以内
上塗 シルバー 10㎛ 0~3 0~3 0.11㎏ 0.16㎏
指定各色 20㎛ 5~10 5~20 0.15㎏ 0.20㎏
S-400
(400℃以下)
S-600
(600℃以下)
プライマー グレー
赤錆
20㎛ 5~10 5~20 0.15㎏ 0.20㎏ 4時間
以上
7日
以内
上塗 シルバー 10㎛ 0~3 0~3 0.11㎏ 0.16㎏
指定各色 20㎛ 5~10 5~20 0.15㎏ 0.20㎏
600~650℃ スーパープライマー グレー 20㎛ 5~10 5~20 0.16㎏ 0.22㎏ 4時間
以上
7日
以内
スーパー上塗 シルバー 10㎛ 0~3 0~3 0.11㎏ 0.16㎏
  • 希釈にはSタイプはSシンナーをスーパープライマー・スーパー上塗はヒートップスーパーシンナーを使用してください。
  • 乾燥膜厚は性能下限膜厚です。
  • 指定各色等ヒートップスーパーは、受注生産品の対応となります。
  • 基本的に外面用塗料であり、外面用塗料を機器内面に塗装した場合に薬品性(酸性・アルカリ性)ガス等の成分を含んだ空気に直接触れた場合、耐薬品性の機能を持ち合わせておりませんので塗膜の変色および劣化により剥離や発錆する原因となります。
  • 急加熱要素がある場合、HN-600(急加熱タイプ)をご参照ください。
  • 耐塩害や重防食仕様の場合、SLZタイプ(有機系耐熱ジンクプライマー)との組み合わせで対応できます。
  • 厚膜にならないように管理お願いいたします。
基本塗装仕様(100~300℃までの施工例)
工程 使用塗料 塗装回数 塗装方法 乾燥膜厚
(シルバー/指定色)
素地調整 ISO規格Sa2.5以上ブラスト処理(不可能な場合はISO規格St3.0以上)
下塗1回目 ヒートップS-300プライマーグレー 1回 刷毛・ローラー又は吹付 20㎛
下塗2回目 ヒートップS-300プライマーグレー 1回 刷毛・ローラー又は吹付 20㎛
上塗1回目 ヒートップS-300上塗( シルバー/指定色) 1回 刷毛・ローラー又は吹付 (10㎛/20㎛)
上塗2回目 ヒートップS-300上塗( シルバー/指定色) 1回 刷毛・ローラー又は吹付 (10㎛/20㎛)
基本塗装仕様(400~600℃までの施工例)
工程 使用塗料 塗装回数 塗装方法 乾燥膜厚
(シルバー/指定色)
素地調整 ISO規格Sa2.5以上ブラスト処理
下塗1回目 ヒートップS-600プライマーグレー 1回 刷毛・ローラー又は吹付 20㎛
下塗2回目 ヒートップS-600プライマーグレー 1回 刷毛・ローラー又は吹付 20㎛
上塗1回目 ヒートップS-600上塗( シルバー/指定色) 1回 刷毛・ローラー又は吹付 (10㎛/20㎛)
上塗2回目 ヒートップS-600上塗( シルバー/指定色) 1回 刷毛・ローラー又は吹付 (10㎛/20㎛)
  • 上塗を刷毛塗りすると、プライマーがにじむ場合がありますので塗装時にはご注意ください。
スタンダードタイプ塗装での注意事項
  1. 素地調整について:素材表面の油分はシンナーで拭き取り、ISOSa2.5以上のブラスト処理を行ってください。
    ブラスト処理が不可能な場合はサンダー等の動力工具を使用して、黒皮、旧塗膜、錆等の異物を完全に除去し、 ISOSt3.0以上(表参照)の処理を行ってください。素地調整後エアーブロー等により、入念に表面の埃等を除去し、直ちに下塗りを行ってください。 (400℃・600℃タイプの場合は、ISOSa2.5以上のブラスト処理を行ってください。)
  2. 気温5℃以下や湿度85%以上では塗装しないでください。
  3. 下塗1層目は、素地となじみを向上させるために、刷毛塗りをおすすめします。
  4. 塗装間隔(インターバル)オーバーとなった場合はサンドペーパーで全面目粗し後に塗装してください。
  5. 塗料の使用量は、被塗物の形状や表面状態、塗装条件によって増減する事があります。
  6. 塗料は開缶後、容器の底の沈殿物を確認の上、均一になるまでよく攪拌混合してください。
  7. 保管は密閉して通風のよい危険物倉庫に火気厳禁で保管してください。

※この商品案内及び各種塗料説明書に記載の性状、及び特性値は改良の為、お断りなく変更することがあります。